育ちすぎた観葉植物や、引っ越し先に置けない一鉢。「まだ元気だから、できれば売って次の人に育ててもらいたい」と思いますよね。観葉植物を売る方法には、植物を扱う買取店への相談、メルカリへの出品、ジモティーでの直接取引などがあります。ただし、植物の状態や大きさによって、選びやすい方法は変わります。
私が選ぶときに大切にしたいのは、売値と受け渡し方法を一緒に考えることです。買取店には状態による対象外条件があり、個人売買には手数料や配送の条件があります。この記事では、2026年9月に確認した各社の案内をもとに、手元の植物に合う売り方と、申し込む前に整理したいことを紹介します。
- 受け渡し方法に合う売り先選び
- 状態・樹形・地域で変わる買取条件
- 手数料・送料を含めた売却額の判断
- 発送条件と登録品種の販売ルール
観葉植物を売る場所と買取条件の選び方
買取店・メルカリ・ジモティーは受け渡し方法で選ぶ

査定から引き取りまで相談したいなら買取店、自分で写真や説明を用意して販売したいならメルカリ、直接受け渡す取引を考えるならジモティーが候補です。最初に「自分で運べるか」「発送できる条件が整うか」を考えると、売り先を絞りやすくなります。
| 売る方法 | 向いている希望 | 選ぶ前の判断点 |
|---|---|---|
| 植物を扱う買取店 | 状態を見てもらい、引き取りまで相談したい | 対象植物、持ち込み・出張の可否、査定条件 |
| メルカリ | 写真と説明を用意して自分で出品したい | 販売手数料、送料、植物を発送できる条件 |
| ジモティーの通常投稿による現金手渡し | 相手と直接受け渡す取引をしたい | 受け渡し場所、植物をそこまで運べるか |
| ジモティーのオンライン決済 | 代金をオンラインで決済したい | 決済時の合計金額に対する販売手数料と振込手数料 |
買取店では、金額を受け取る「買取」と、新しい植物の購入代金から査定額を差し引く「下取」も分かれます。マリンガーデンズは両方を案内していますが、植物を減らしたいだけなら、問い合わせ時に買取希望と伝えると目的が明確です。
メルカリは出品すること自体に料金はかからず、購入されて取引が完了した際に販売手数料が発生します。
出品できることと、買い手が決まることは分けて考えましょう。
買取相場は種類だけで決まらず、樹形や状態も見られる
「モンステラならいくら」と種類だけで買取額を決めるのは難しいところです。マリンガーデンズでは、種類・サイズ・樹形・状態・市場価値などを総合的に判断するとしています。葉の様子や育成環境も査定の対象なので、同じ名前の植物でも、手元の一鉢を見てもらう必要があります。
愛品館千葉店には、モンステラ、ユッカ、ベンガルゴムなどの買取実績があります。ただし、実績がある種類なら必ず値段が付くという意味ではありません。同店は、一部の高騰品種を除き、育成状態や販売管理コストによって買取金額が付きづらいジャンルだと説明しています。
購入時の価格や育てた年数だけで、売却額を見込まないほうがよさそうです。
弱っている株への対応も店舗ごとに違います。愛品館千葉店は、枯死・病気・害虫・育成不良・弱体状態などを買取・引取の対象外とし、中〜長期の再生育成が必要な植物も対応できない場合があると案内しています。一方、マリンガーデンズは、買取が難しい状態でも再生可能なら引き取れるケースがあるとしています。
これは有償買取の保証ではないため、「買取可能か」と「引き取り可能か」をそれぞれ聞くのがポイントです。
大型の観葉植物や複数鉢は出張対応と地域を先に見る


自分で店へ持ち込めない大型株は、出張対応のある店に相談できます。マリンガーデンズは、個人宅の大型植物やオフィス・店舗の複数鉢に対応し、訪問見積もりや、トラック・重機を使った搬出を含む提案を行っています。1鉢からの相談も可能なので、数が少ないという理由だけで候補から外す必要はありません。
同店の出張対応エリアは、案内本文では和歌山県・大阪府・奈良県が中心で、FAQでは和歌山県内および近隣エリアが中心とされています。遠方も内容によって対応できる場合がありますが、全国一律の出張サービスとは考えず、所在地と鉢数を伝えて相談する形です。
見積もりは無料と明記されていますが、搬出を含めてすべて無料という説明ではありません。
らくうぇるも店頭・出張での買取や受け取りを案内しており、東京都文京区の観葉植物30体、東京都江東区の事務所の観葉植物50体など、出張買取の依頼事例を掲載しています。こうした事例は、大量の鉢をまとめて相談できる手掛かりになります。
ただし、過去の依頼先がそのまま現在の対応地域や料金の保証になるわけではありません。出張買取や無料査定の相談はLINEへ案内されています。
査定前は植物の写真・種類・サイズ・育成環境を整理する
査定の第一歩は、今の植物の状態が伝わる写真を用意することです。愛品館千葉店はLINEで画像を受け付け、種類も伝えてほしいと案内しています。マリンガーデンズも写真で事前確認し、必要に応じて現地確認を行います。
査定項目に合わせ、全体の樹形が分かる写真と、葉や気になる部分の写真をそろえると、伝えたい内容を整理しやすくなります。
| 整理する情報 | 伝えるときの考え方 |
|---|---|
| 種類・品種名 | 分かっている名称を伝え、不明なら不明とする |
| サイズ・鉢数 | 大型株か、複数鉢かが分かるようにする |
| 樹形・葉の状態 | 全体像に加え、傷みなど気になる部分も伝える |
| 育成環境 | どのような場所で育てていたかを説明する |
| 引き取りの希望 | 店頭持ち込みか出張希望か、所在地と希望時期を伝える |
写真を送った段階では、まだ買取成立とは限りません。マリンガーデンズの流れは、状態確認のあとに買取可否・金額・引き取り方法・日程の提案があり、納得してから契約となります。代金は引き取り完了後に支払われ、方法とタイミングは事前案内です。
引っ越しなどで期限がある場合は、金額に加えて「いつ引き取られるか」までそろえて判断すると、予定を組みやすくなります。
観葉植物を売る前に押さえたい費用と受け渡しの注意点
メルカリとジモティーは売値から手数料や送料を考える
メルカリの販売手数料は、取引完了時に販売価格の10%です。売上を引き出す振込手数料は一律200円で、お急ぎ振込を利用する場合は別途200円が加わります。送料を出品者が負担するなら、その分も含めて考える必要があります。
売値を決める前に受け渡し方法を考えておくと、「売れたけれど手元にはあまり残らなかった」という見込み違いを避けやすくなります。
| 取引方法 | 販売に関係する手数料 | 売上の振り込み |
|---|---|---|
| メルカリ | 取引完了時に販売価格の10%。出品料は無料 | 一律200円。お急ぎ振込は別途200円 |
| ジモティーの通常投稿で現金手渡し | 直接手渡しの現金取引では手数料なし | 現金手渡しのため売上金振り込みを利用しない |
| ジモティーのオンライン決済 | 売買カテゴリでは商品価格と配送料の合計の5% | 別途150円 |
ジモティーでは、オンライン決済を使うかどうかで費用が変わります。手数料5%の対象には配送料も含まれるので、商品価格だけを見ないことが大切です。また、オンライン決済の投稿から通常投稿へはそのまま切り替えられません。
現金取引などへ変更する場合は、公式FAQでは投稿を削除して通常投稿を新しく作るよう案内しています。同一内容の繰り返し投稿は違反とされるため、最初に希望する決済方法を決めておくと手戻りを減らせます。
発送はサイズだけで判断せず、植物特有の受付条件を見る


観葉植物は、箱に入れば何でも発送できるわけではありません。ヤマト運輸の植物向けFAQでは、宅急便の条件として、専門業者による梱包、縦・横・高さの合計200cm以内、重さ30kg以内、ダンボールなどによる輸送に適した梱包を挙げています。
これは植物そのものの高さだけを見る条件ではなく、梱包した荷物としての条件です。
さらに、代品のきかない一点ものや高価なものは送れないとされています。鉢植えなど横倒しで損傷する恐れがある荷物は、一部の小型サイズを除いて陸海上輸送となり、1日以上遅れる場合もあります。
沖縄から県外へは、ゲッキツやカンキツ類の苗など発送できない植物もあるため、発送元と種類による制限にも目を向けましょう。
メルカリには抜き苗の梱包・配送を紹介する公式コラムがありますが、掲載は2024年3月で、現在の内容と異なる可能性があるという注記付きです。抜き苗向けの案内を、鉢付きの大型観葉植物にもそのまま当てはめることはできません。
配送会社の植物向け受付条件を満たせるかを出品前に確かめ、難しければ店頭持ち込みや出張買取、直接受け渡しを候補にするのが現実的です。
直接取引でも、受け渡し場所まで考えて選びましょう。ジモティーは自宅や密室での取引を原則控え、人目につく場所で受け渡すよう案内しています。運び出しに手間がかかる商品については、家族や友人の立ち会いを勧めています。
大きな鉢を持ち運べない場合は、個人間での手渡しにこだわらず、搬出まで相談できる買取店との比較が役立ちます。
売れない場合は買取・無料引取・有料回収を区別する
値段が付かないときは、引き取りの条件を切り分けて考えましょう。買取は植物を渡して代金を受け取る方法です。無料引取なら売却代金はなく、有料回収では依頼者が費用を支払います。「引き取ります」という言葉だけでは、お金を受け取れるのか、支払いが必要なのかまでは分かりません。
らくうぇるは買取と次の人へつなぐ受け取りを案内し、相談・査定は無料としています。ただし、無料査定という表記を、そのまま無料引取や無料出張の意味で受け取らないようにしたいところです。金額より次の育て手に渡すことを優先するなら、知人への譲渡や、ジモティーの通常投稿で無料に設定する方法も候補になります。
有料回収は、買取相場とは別の費用です。例えば植木回収堂の観葉植物料金表では、小サイズ1鉢の目安が税込1,100〜4,400円ですが、合計8,800円未満は受け付けない条件があります。
さらに合計2万円未満では1依頼につき出張費4,400円が加わり、日時指定や階数、エレベーターの有無などでも追加料金が生じます。サイズ区分も高さだけでなく重さや鉢の容量で変わり、料金は見積もり後に確定します。1鉢の表示価格だけで総額を判断しないことが大切です。
増やした観葉植物を売るなら登録品種のルールを確認する


家にある鉢を手放す場合と、増やした苗を販売する場合では、種苗法上の確認点が異なります。農林水産省のFAQは、育成者権者の許諾を得ずに登録品種の種苗を増殖し、フリマサイトなどへ出品する行為は育成者権侵害であり、種苗法違反と説明しています。
「趣味で増えた分だから」と販売可能だと決めつけないようにしましょう。
一方、登録品種の苗や種を正規に購入し、手を加えず購入したままの状態で譲渡・販売することは、有償・無償を問わず、種苗法上禁止されていないとされています。ただし、販売に関するルールは別にあります。
「登録品種はすべて売れない」と考えるのではなく、正規購入したものをそのまま渡すのか、自分で増殖したものを売るのかを分けて判断することが大切です。
登録品種かどうかは、ラベルや包装の表示、品種登録データベースなどが手掛かりになります。ただし、流通名と登録上の品種名が違い、検索しても見つからない場合があります。農林水産省は、登録品種か一般品種かを明確に区別できない場合、増殖・販売をしないことを推奨しています。
品種名が出てこなかったことを、販売してよい根拠にはしないでください。
継続的に販売するつもりなら、表示や届出も確認する範囲に入ります。農林水産省は、業として種苗を扱う場合の登録品種の表示等や、指定種苗に該当する場合の表示・種苗業者の届出について案内しています。届出には小売専業者が対象外となる例外もあるため、「個人なら手続きは一切不要」と一括りにはできません。
増やして売ることを始める前に、扱う品種と販売形態に合う条件を整理しましょう。
観葉植物を売る方法と注意点のまとめ
この記事のまとめです。
- 観葉植物の売り先は、買取店・メルカリ・ジモティーを受け渡し方法と合わせて比較する。
- 買取額は種類だけでなく、サイズ・樹形・状態・市場価値などで変わる。
- 弱った株は店舗ごとに対応が異なり、引き取り可能でも有償買取とは限らない。
- 大型株や複数鉢は出張買取を相談できるが、地域・搬出条件・費用は個別に判断する。
- 査定前に写真・種類・サイズ・鉢数・育成環境を整理し、引き取り日程まで含めて検討する。
- メルカリの販売手数料は10%。ジモティーは通常投稿の現金手渡しとオンライン決済で費用が異なる。
- 植物の発送は梱包・サイズ・重量に加え、一点ものや発送地域による制限も確かめる。
- 直接取引では人目につく受け渡し場所を考え、運び出しが難しい場合は出張買取も比較する。
- 無料査定は無料引取を意味しない。有料回収は最低料金や出張費を含む総額で判断する。
- 登録品種を無断で増殖して出品することはできない。正規購入品をそのまま譲渡する場合とは分けて考える。
- 増殖・販売する植物の品種が判別できない場合、検索結果がないことだけで販売可能と判断しない。
参考にした情報
- 買取・下取|観葉植物専門店 マリンガーデンズ
- 観葉植物|盆栽|買取|リサイクルショップ愛品館千葉店
- 種苗法に関する一般的なご質問:農林水産省
- 「オンライン決済」利用時の手数料 – ジモティー よくあるお問い合わせ
- 「オンライン決済」から現金取引に変更する方法 – ジモティー よくあるお問い合わせ
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