モンステラをまっすぐにしたい!支柱の立て方と植え替え・剪定の使い分け

モンステラをまっすぐにしたい!支柱の立て方と植え替え・剪定の使い分け

モンステラが横に広がってきたり、茎が斜めになったりすると、「まっすぐ上に育てたい」と思いますよね。基本になるのは、支柱を立てて茎を上向きに支える方法です。ただし、大きく傾いた茎を力任せに引き寄せるのは避けたいところ。植え替えで株の向きを整えたほうがよい場合もあります。

また、ひょろひょろに間延びした茎は、支柱だけで元の姿には戻りません。今の大きさを生かして支えるのか、植え直すのか、切り戻して育て直すのか。まずはこの違いを整理してから、支柱を立てる位置や結び方を見ていきましょう。

この記事のポイント
  • 傾き・広がり・徒長による対処の使い分け
  • 支柱の選び方と茎を緩く支える結び方
  • 植え替えと切り戻しで整える判断
  • 気根を生かす管理と徒長を防ぐ置き場所
目次

モンステラをまっすぐにしたいときの判断と支柱の立て方

傾き・広がり・徒長を見分けて対処を選ぶ

傾き・広がり・徒長を見分けて対処を選ぶ

最初に見たいのは、葉の広がりだけが気になるのか、茎そのものが大きく傾いているのかです。モンステラは成長につれて葉が大きくなり、茎も伸びるため、重心のバランスが崩れることがあります。大きくなって姿が乱れたからといって、すべてが育て方の失敗というわけではありません。

茎を上に誘引する、つまり支柱に沿わせて支えることで、株姿を整えられます。

株の状態選びたい対処判断のポイント
成長して葉や茎が広がっている支柱で上向きに支える今の茎を生かして株姿を整える
茎の傾きが大きく、支柱まで強く引く必要がある植え替えで向きを整えてから支柱を立てる引っ張る強さで解決しない
茎が間延びしてひょろひょろになっている光環境を見直し、剪定で仕立て直す徒長した部分自体は元に戻らない
大きく広がり、株全体を小さくしたい伸びすぎた茎を切り戻す支えることと、小さくすることを分ける
根元から倒れている根腐れの可能性も考える支柱だけで済ませず、水やりや根の状態も見直す

とくに分けて考えたいのが、傾いた茎と徒長した茎です。傾きは植える向きや支え方を変えて整えますが、徒長は茎が間延びした状態で、日照不足が原因のひとつです。明るい場所へ移しても、すでに伸びた部分が縮むわけではありません。どちらも「まっすぐにしたい」という悩みに見えますが、必要な作業は違うんです。

支柱は素材と育てたい高さで選ぶ

上向きの姿に仕立てるなら、しっかりした太さの、まっすぐな支柱を選びましょう。高さは今の株だけでなく、これからどのくらいまで育てたいかを基準にします。大きく育てたい株には、その高さまで支えられる長さが必要です。一律に何cmと決めるより、目指す姿と支えたい茎を見ながら選ぶと考えやすいですね。

素材の候補には、ヘゴ棒、木製、プラスチック製などがあります。ヘゴ棒はヘゴという植物の幹を乾燥させたもので、表面に凹凸があります。ハイポネックスはモンステラの支柱としてヘゴ棒を紹介しつつ、見た目や使い勝手でほかの素材を選ぶ方法も案内しています。

支えを目立たせたくないか、素材感を楽しみたいかも選ぶ軸になります。

気根を支柱に絡ませて育てたい場合は、吸水性や気根のつかまりやすさにも目を向けます。吸水性のある支柱では、設置後に支柱を湿らせる管理も必要になります。単に茎を支えたいのか、気根も利用して上へ育てたいのかで、扱いやすい素材を選びましょう。

長さを見る際は、鉢の中に差し込む部分も含めて考えます。支柱は鉢底まで差し込んで安定させるため、全長がそのまま地上の高さになるわけではありません。成長して茎が支柱を超えたら、長い支柱への交換や、継ぎ足せるものなら延長を検討します。

正面を決め、茎の後ろに支柱を立てる

正面を決め、茎の後ろに支柱を立てる

支柱を差す前に、葉の向きがそろって見える正面を決めましょう。上向きに仕立てると、葉を見せる側と支柱を置く側がはっきりします。飾るときにどちらから眺めたいかを考え、その正面から見て茎の真後ろに支柱を垂直に立てるのが基本です。

ここで大切なのは、支柱の位置と茎の傾きを一緒に見ることです。茎が大きく横へ倒れているのに、株元のすぐそばへ支柱を立てると、固定するために強く引き寄せることになります。その状態なら、差す位置を決める前に植え替えで向きを整える方法へ切り替えましょう。支柱に届かせるために茎を無理に曲げる必要はありません。

位置が決まったら、土の中の根を傷つけないように差し込みます。株元に近いほど太い根を傷めやすいため、茎の後ろという位置関係を見ながら、なるべく鉢の縁付近を選ぶのが目安です。支柱は鉢底まで差し込んで安定させます。差し込みの深さと、根を避けることの両方を意識してください。

支柱立ての目安は、生育期の5〜9月です。株がぐらつく、茎が横に傾くといった場合は、植え替えと一緒に行うと取り付けやすくなります。これから支柱仕立てにしたい小さな株も、最初の植え替えで支柱を用意しておけば、その後に伸びた茎を順に沿わせて育てられます。

茎を8の字で緩く結び、新芽を締め付けない

支柱を立てたら、麻ひもなどで茎を緩く固定します。麻ひもを使う場合は、支柱と茎の間でひもが交差する「8の字」が基本です。支柱と茎を一まとめにきつく縛るのではなく、それぞれを囲む輪の間で交差させます。茎は成長とともに太くなるので、その余白を残して結びましょう。

固定する場所では、新芽が出てくる成長点を避けます。AND PLANTSは、茎の先端から葉柄にかけての成長点部分を固定すると、新芽を傷めたり、葉の形が乱れたりすることがあると案内しています。まず支える茎を見定め、新しい葉が出る部分を巻き込まない位置で結ぶことが大切です。

葉柄まで一緒に寄せたくなることもありますが、葉をすべて同じ向きに縛り上げることを目標にしなくて大丈夫です。ここでは茎を支えることを中心にして、新芽の出る場所を空けておきましょう。見た目をすっきりさせるためでも、締め付けが強いと生育の妨げや傷みにつながります。

結んだ後も、成長に合わせて調整が必要です。新しく伸びた茎を固定するときに、以前のひもが食い込んでいないかも見ておきます。最初は緩く結んでいても、茎が太れば窮屈になることがあります。

食い込みがあればいったん解き、余裕を持たせて結び直しましょう。

モンステラをまっすぐにしたい人の植え替え・剪定とその後の管理

大きく傾いた株は植え替えで茎の向きを整える

支柱まで茎を強く引かなければ届かない株は、植え替えの段階で向きを整えます。支柱に沿わせたい茎が鉢に対して垂直になるように植え、その後に固定する流れです。これは茎の曲がりそのものを力で伸ばす作業ではなく、株の植わる角度を変えて、上へ支えやすくする方法と考えるとわかりやすいですね。

植え替えは、生育が旺盛な春から秋、気温15℃以上の時期に行います。鉢底穴から根が出ている、水が染み込みにくいといった状態なら、根詰まりの可能性もあります。樹形を直したいかどうかに加え、根が鉢の中で詰まっていないかも、作業を決める材料になります。

  1. 株を傷めないよう慎重に鉢から抜き、根についた土を優しくほぐして3分の1程度落とします。
  2. 黒ずんで腐った根があれば切り落とし、新しい用土と鉢底石を用意します。
  3. 支柱に沿わせたい茎が上向きになるよう植え、支柱で固定します。
  4. 植え替え後はたっぷり水を与え、直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。

鉢は、小株なら一回り大きなものが目安です。ハイポネックスの植え替え手順では、大株は同じ大きさの鉢でもよいとされています。用土は水はけのよいものを使い、配合に迷うなら市販の観葉植物用の土が選択肢になります。植え替え後の1〜2週間は直射日光を避けましょう。

植え替えや剪定では手袋を着けて作業しましょう。モンステラの樹液は、肌に付くとかぶれることがあります。子どもやペットが葉や茎を口にしないよう、手の届かない場所で管理します。

徒長した茎や大きすぎる株は切り戻して仕立て直す

徒長した茎や大きすぎる株は切り戻して仕立て直す

茎がひょろひょろに間延びしている場合や、株全体を小さくしたい場合は、切り戻しを考えます。一度徒長した茎は元の状態には戻らないため、剪定して新しい茎の成長を待つ方法です。支柱は今ある姿を支える道具なので、「高さや広がりを減らしたい」という希望には、切り戻しのほうが合うことがあります。

茎を短くする切り戻しと、古い葉を整理する剪定は、切る場所を分けて考えます。観葉植物専門店の彩植健美は、外へ広がった茎や伸びすぎた茎を選び、気根が出ている節のすぐ上あたりで切る方法を紹介しています。長い葉柄を見てすぐ切るのではなく、どの茎を短くしたいのか、節と気根の位置を先に見定めましょう。

一方、茎の高さはそのままで、重なった古い葉だけを減らしたいなら、葉を付け根から切って整理します。清潔な園芸用のハサミを使い、なるべく若い葉を残して古い葉から切るのが基本です。支柱を立てた後に全体を眺め、まだ重なっている葉を整理する順番なら、残したい姿を考えやすくなります。

剪定の適期は5〜9月頃の生育期です。ただし、暦だけで判断せず、気温が下がってきた時期の切りすぎには注意しましょう。寒くなると新しい葉が伸びにくく、葉の少ない姿が長く続くことがあります。切った直後に完成形になるのではなく、新しい茎葉を育てながら仕立てていくつもりで進めたいですね。

気根は支柱に触れさせ、株を支えるために生かす

茎から伸びる気根は、まっすぐ育てるための支えとして生かせます。支柱仕立てにするなら、見た目が気になるからとすぐに切らず、支柱に触れるよう優しく沿わせましょう。AND PLANTSは、気根そのものをひもで結ぶ必要はなく、気根の出ている茎を支柱に固定する方法を案内しています。

ここでは、茎を結ぶことと気根を絡ませることを分けるのがポイントです。茎は麻ひもなどで位置を支え、気根は支柱に触れられる状態にします。気根まできつく縛り込む必要はありません。気根が絡みやすい、または入り込みやすい素材を選ぶ意味は、この成長を利用できるところにあります。

「気根は絶対に切ってはいけないの?」と迷うかもしれません。ハイポネックスは、気根には株を安定させたり水や酸素を取り入れたりする役割があるといわれる一方、好みに応じて切ることもできるとしています。ただ、今回は上向きに支えて育てるのが目的です。支柱に利用できる気根は残す、という選び方ができます。

ヘゴ支柱など吸水性のある支柱を使う場合は、水やりの際に支柱も湿らせます。乾燥しやすいときは霧吹きで補う方法もあります。これは、気根が入り込んで水分を吸う支柱の管理です。どの素材の棒にも同じように必要な作業と考えず、選んだ支柱の性質に合わせて続けましょう。

整えた後は光と成長に合わせて姿を保つ

整えた後は光と成長に合わせて姿を保つ

まっすぐに整えた後は、支柱だけでなく置き場所も見直します。モンステラには耐陰性がありますが、暗い場所へ長く置くと、軟弱になったり節と節の間が広がったりします。

徒長を繰り返さないためには、室内でも光を得られる場所で育てることが大切です。

基本は、レースカーテン越しの光が届く明るい場所です。日照不足を補いたいからと直射日光に当てると、葉焼けすることがあります。とくに夏はカーテン越しの光を使い、植え替え直後は前述のとおり明るい日陰で休ませます。「明るくする」と「強い日差しへ出す」を同じにしないのが管理のポイントです。

植え替えで茎の向きを変えた直後は、葉の向きに違和感が出る場合があります。AND PLANTSは、葉は自然に光の方向を向くと説明しています。作業直後の見え方だけで全部を縛り直そうとせず、葉の向きが変わることも見込みながら、成長に合わせて姿を整えていきましょう。

その後のお手入れは、新しく伸びた茎の誘引、ひもの食い込みの調整、支柱の長さの見直しを中心にします。葉の重なりが残るときは古い葉を整理しますが、新芽の伸びる場所は締め付けずに残します。一度の作業ですべてを固定するより、伸びた部分を少しずつ支えるほうが、成長に合わせた管理になります。

冬は窓辺の夜間の冷え込みにも気を配り、日が暮れたら窓から離すなど置き場所を調整します。エアコンの風が直接当たる場所も避けましょう。支柱で姿を支えながら、季節に合う環境で新しい茎葉を育てることが、整えた姿を楽しむための基本です。

モンステラをまっすぐにしたいときのまとめ

この記事のまとめです。

  • 成長して広がった株は支柱で支え、茎が大きく傾く場合は植え替えで向きを整える
  • 徒長した茎は元に戻らないため、光環境を見直して剪定で仕立て直す
  • 支柱はしっかりした太さと、育てたい高さを基準に選ぶ
  • 葉を見せる正面を決め、茎の後ろに根を傷めないよう支柱を立てる
  • 麻ひもは8の字で緩く結び、新芽の出る成長点を締め付けない
  • 植え替えは春から秋の気温15℃以上が目安で、作業後1〜2週間は直射日光を避ける
  • 切り戻しは節の位置を見て行い、古い葉だけの整理とは切る場所を分ける
  • 剪定は5〜9月頃の生育期が目安だが、気温が下がる時期の切りすぎは避ける
  • 支柱に生かす気根は切らずに触れさせ、吸水性のある支柱は湿らせて管理する
  • 整えた後も明るい場所で育て、成長に合わせて誘引とひもの調整を続ける
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この記事を書いた人

はじめまして、ふたばです。
100円ショップのサンスベリアから観葉植物デビューし、何度も枯らす失敗を重ねて、今は植物との暮らしにどっぷりハマっている40代の園芸愛好家です。
「自分のお部屋にぴったりの一鉢」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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