モンステラの葉焼けした葉の切り方|切る位置とその後の育て方

モンステラの葉焼けした葉の切り方|切る位置とその後の育て方

モンステラの葉が茶色くなると、傷んだところだけ切るのか、葉を丸ごと切るのか迷いますよね。部分的な葉焼けなら変色した部分を切り、葉全体が黒く傷んでいるなら葉の付け根から取り除くのが基本です。葉焼けした部分は元の緑には戻らないため、傷みの範囲に合わせて整えます。

ただし、茶色い葉を切るだけでは、強い日差しが当たる環境は変わりません。また、葉の変色には水切れや根詰まり、冬の寒さなども関係します。この記事では切る位置を先に説明し、その後に原因の見分け方と、残った葉を育てる管理のポイントをお伝えします。

この記事のポイント
  • 葉焼けの範囲に合わせた部分カットと葉全体の剪定
  • 葉柄の付け根と残す若い葉の確認
  • 生育期の剪定と樹液への注意
  • 再発を防ぐ光・水やり・肥料の見直し
目次

モンステラの葉焼けした葉の切り方と切る位置

葉焼けした葉は切る?傷んだ範囲で判断する

葉焼けした葉は切る?傷んだ範囲で判断する

切る範囲は、葉のどこまで変色しているかで決めます。葉先や一部分が茶色くなった場合と、葉全体が黒くなった場合では、同じ切り方にする必要はありません。まずは傷んだ葉を見て、部分的に整えられる状態なのか、葉を一枚取り除く状態なのかを分けましょう。

葉の状態切り方の目安残す部分・確認すること
一部分だけが葉焼けで変色している変色した部分を切る葉全体を切る前に、傷みの範囲を見る
葉全体が黒く傷んでいる葉を付け根から取り除く葉につながる葉柄と、株の茎を区別する
ほかに元気な若い葉がある傷んだ葉を中心に整理する若い葉はなるべく残す
黄色や茶色だが原因が分からない先に日差し・土・温度を見直す葉焼け以外の変色も考える

ハイポネックスは、葉焼けした葉は元に戻らないためカットすることと、直射日光を避けることを案内しています。「残せば茶色いところがまた緑になる」と考えて待つより、傷んだ部分を整え、置き場所を見直す方針です。切る作業と光の調整を、ひと組で考えてください。

一方で、傷んだ葉があるからといって、周囲のきれいな葉までまとめて取り除く必要はありません。通常の剪定でも、なるべく若い葉を残して古い葉から切るのがハイポネックスの案内です。葉焼けした部分を整えることと、株全体を小さくすることは分けて考えましょう。

部分的な葉焼けは変色したところを切る

葉の一部分だけが変色しているなら、清潔なハサミでその部分を切ります。GreenSnapは、モンステラ特有の穴の開き方に沿わせると、剪定の跡が目立ちにくいと説明しています。葉の自然な形を見ながら、傷んだところを整える切り方です。

ここで切るのは、平たく広がった葉の部分です。この部分を「葉身」、葉身と茎をつなぐ軸を「葉柄」と呼びます。部分的な葉焼けを整えるときは葉身にハサミを入れるので、葉柄の付け根まで切る作業とは異なります。

作業前には、茶色いところが葉先だけなのか、穴の周囲なのか、葉全体に及んでいるのかを見ておきます。一部分の変色なら、その範囲に合わせたカット。全体が黒くなっている場合は、細かく形を整えるより、次の節で説明する葉を一枚取り除く方法を選びます。

部分カットは、傷んだところを取り除いて見た目を整える作業です。切ったことによって、焼けた部分の色が戻るわけではありません。見た目の調整は切り方で、これからの葉焼け対策は日差しの調整で行います。

葉全体を切るなら葉柄の付け根を確認する

葉全体を切るなら葉柄の付け根を確認する

葉全体が黒く傷んだ場合は、その葉を付け根から取り除きます。アース製薬も、古くなった葉や黄色くなった葉を葉の付け根から切るよう案内しています。AND PLANTSでは、黄色くなった葉を取り除く位置を、より具体的に「葉柄の付け根」と説明しています。

「付け根」と聞いて、鉢の土際を思い浮かべるかもしれません。ですが、葉柄は葉身と茎をつなぐ部分です。取り除く葉から、その葉につながる軸をたどり、株の茎とのつながりを見ると、どの葉を切る作業なのかを確認できます。葉一枚の整理で、株の茎ごと切り詰めないようにしましょう。

  1. 葉全体が傷んでいて、取り除く対象になっている葉を決めます。
  2. その葉につながる葉柄をたどり、付け根を確認します。
  3. 残す若い葉も見て、清潔な園芸用ハサミで対象の葉を付け根から切ります。

先端の若い葉は、古い葉と同じ感覚で一律に切らないほうがよい場合もあります。House Plant Journalには、車内の高温で傷んだモンステラの相談に対し、先端の葉は葉身を切っても葉柄を残すよう助言した例があります。次の葉が出る部分を残すための、その株への案内です。

この例をすべての葉焼けに当てはめる必要はありませんが、若い葉の近くまで傷んでいるときは、切る位置を慎重に判断したいところです。ハイポネックスの「なるべく若い葉を残す」という基本を踏まえ、葉柄と新芽の位置が分からないまま、まとめてハサミを入れるのは避けましょう。

切る時期と道具を選び、樹液に注意する

通常の剪定は、生育が活発な時期に行います。ハイポネックスの育て方では、適期を5〜9月頃としています。この時期は剪定後に新しい葉が伸びやすく、気温が下がってから切りすぎると、葉が少ない状態が長く続きやすいという説明です。

AND PLANTSは5〜7月を剪定時期として挙げ、8〜9月も可能ですが、猛暑日が続くと新芽が出にくくなるとしています。

月の目安には幅があるものの、暖かい生育期に整え、暑さや寒さの厳しい時期に大きく切りすぎない点を押さえておきましょう。

冬に葉が傷んだからといって、「切ると必ず枯れる」という意味ではありません。AND PLANTSは、冬は寒さで枯れた葉や茎を剪定する程度にとどめるよう案内しています。枯れた部分の整理と、元気な部分も含めて樹形を大きく変える剪定を区別することが大切です。

葉を切る道具は、清潔な園芸用ハサミです。また、モンステラの樹液が肌に付くと、かぶれることがあります。ハイポネックスは手袋をして作業することを勧めており、英国王立園芸協会(RHS)も、モンステラを扱う際の手袋着用を案内しています。素手で樹液に触れないよう準備しましょう。

小さなお子さんやペットがいる家庭では、葉や茎を口に含まないよう、手の届かない場所で扱います。これは切る前の株だけでなく、取り除いた葉についても気を配りたい点です。切る位置と道具を決めたら、樹液への注意もまとめて準備しておくと、作業途中で慌てずに済みます。

モンステラの葉焼け対策|切り方の次に見直す育て方

茶色い葉がすべて葉焼けとは限らない

葉焼けでは、葉の一部分が茶色くなったり、色が抜けたようになったりすることがあります。ただ、黄色や茶色という色だけでは原因を決められません。ハイポネックスは、モンステラの葉の変色に関わる主な原因として、葉焼けのほかに根詰まり、水切れ、冬の寒さを挙げています。

状態やこれまでの管理考えられる原因見直す点
強い日差しを受け、一部が茶色い・色が抜けている葉焼けの可能性直射日光を避ける、遮光する
土が乾き、水が不足して下の葉から黄色くなる水切れの可能性土の状態を見て水を与える
土がいつも湿っている過湿による根腐れに注意水やりの頻度と排水を見直す
長く植え替えておらず、葉が変色する根詰まりの可能性鉢や根の状態、植え替えの必要性を見る
冬の冷え込みとともに変色する寒さの影響も考えられる温度と置き場所を見直す

たとえば、葉先が茶色いからといって、水を増やせばよいとは限りません。RHSの観葉植物全般の解説では、葉先や縁の褐変には水不足だけでなく、水の与えすぎや空気の乾燥も関係するとしています。葉の色に加えて、土が乾いているのか、湿ったままなのかを見る必要があります。

黄色い葉にも複数の原因があります。成熟した植物の下葉がときどき黄色くなって落ちるのは自然なことですが、多くの葉が黄色くなる場合は、水の過不足、暗すぎる場所、低温なども候補になります。葉焼けした一枚だけを整える場合と、次々に変色する場合では、後者のほうが管理全体を見直す必要があります。

根詰まりが原因なら、葉を切るだけでは鉢の中の状態は変わりません。アース製薬は、モンステラの植え替えを1〜2年の目安で、5〜7月頃に行うよう案内しています。これは根詰まりを防ぐ管理の目安であり、葉焼けを見つけるたびに植え替えるという意味ではありません。

直射日光を避け、明るさは確保する

直射日光を避け、明るさは確保する

葉焼けした後の置き場所は、直射日光とエアコンの風が当たらない明るい場所が基本です。アース製薬のモンステラの育て方でも、この条件が勧められています。日差しを避けることと、光をすべて遮ることは分けて考えましょう。

夏の窓辺では、カーテン越しの光を当てるのがハイポネックスの案内です。室内に置いていても、窓ガラス越しに直射日光が葉へ届けば、葉焼けすることがあります。「外に出していないから大丈夫」と判断せず、葉に強い日差しが当たっていないかを見てください。

朝は明るい日陰でも、別の時間帯には西日が当たることがあります。季節によって日差しの入り方も変わるため、置いたときの明るさだけで決めないことが大切です。葉焼けを繰り返すなら、カットの仕方より先に、日差しの当たる時間帯を見直しましょう。

反対に、葉焼けが心配だからといって、急にかなり暗い場所へ移すのも勧められていません。GreenSnapは、今より一段階暗い場所に移しつつ、日光不足にも注意するよう説明しています。アース製薬も、日光が足りないと葉色が悪くなるとしています。目指すのは、強い直射を避けた明るさです。

置き場所を変える際は、寒さと風も見ます。冬の窓辺は夜に冷え込むため、ハイポネックスは日が暮れたら窓周辺から離すよう案内しています。また、暖房の風を直接当て続けると乾燥しすぎます。日差しだけを避けて、冷え込む窓際や風の吹き出し口へ移さないようにしましょう。

切った後の水やりは土の乾き具合で決める

葉を切った後も、水やりの判断は土の状態が基本です。アース製薬は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が出るくらい与えるよう案内しています。傷んだ葉を見て心配になっても、土を常に湿らせておく必要はありません。

特に、葉を何枚も取り除いた場合は、以前と同じ日数で水やりを続けないようにします。AND PLANTSは、剪定後は葉が減った分だけ蒸散量が減るため、剪定前より水やりを控えめに意識するよう説明しています。ここでいう蒸散は、葉から水分が失われる働きのことです。

水やりを控えめにするとは、土が乾いてもずっと放置することではありません。水切れでも葉が黄色くなったり枯れたりするため、乾き具合に応じて与えます。切る前の習慣だけで決めず、水が必要な状態かを見直すことが、過湿と水切れの両方を避ける基本です。

冬は夏より乾きにくくなるので、水やりを減らします。ハイポネックスは、冬は土が完全に乾いてから水を与え、根腐れに注意するよう案内しています。

葉を切ったからという理由だけで回数を増やすのではなく、季節と土の乾き方を合わせて判断しましょう。

水を与えた後は、受け皿にたまった水にも注意します。RHSのモンステラの育て方では、鉢を長時間、水のたまった受け皿に直接置いたままにしないよう案内しています。根腐れにつながるためです。水やりの頻度だけでなく、与えた水が鉢の外へ出た後の状態まで見ておきます。

肥料で戻そうとせず、新しい生長を見守る

肥料で戻そうとせず、新しい生長を見守る

葉焼けした葉の色を戻すために、肥料を増やす必要はありません。焼けた部分は元に戻らず、モンステラは肥料がなくても育つ植物です。ハイポネックスとアース製薬は、肥料を与えると生育が早くなると説明していますが、葉焼けした部分を修復する方法としては案内していません。

肥料を使う場合は、生育期に、使う肥料の量や濃度に合わせて与えます。アース製薬では春から秋、4〜10月頃を施肥の時期とし、液体肥料は濃度に注意して薄めるよう案内しています。傷んだ葉が気になるからといって、濃くしたり、通常より多く与えたりしないことが大切です。

冬は生長が止まるため、ハイポネックスは肥料を控えるよう説明しています。AND PLANTSも、秋の終わりに剪定して気温が下がり始める場合は肥料を与えないとしています。葉を切った直後というだけで施肥を決めず、生育している時期かどうかを判断の条件にします。

切った後に新芽がすぐ出なくても、それだけで失敗とは判断できません。AND PLANTSは、新芽の出方には日当たり、温度、株の成熟具合などが関係するとしています。ハイポネックスも、気温が下がってから切りすぎると、新しい葉が伸びにくいと説明しています。

見守るときは、茶色い部分が緑になるのを待つより、残った葉と新しい生長へ目を向けます。強い直射を避けた明るい場所で、土の乾き具合に合わせて水を与えること。そして、若い葉を残し、寒い時期に切りすぎないこと。葉の見た目を整える切り方と、その後の育て方を続けて考えていきましょう。

モンステラの葉焼けした葉の切り方と管理のまとめ

この記事のまとめです。

  • 葉焼けした部分は元の緑に戻らないため、傷んだ範囲に合わせて整えます。
  • 一部分だけ変色した葉は、その部分を清潔なハサミで切ります。
  • 葉全体が黒く傷んだ場合は、葉柄の付け根を確認して取り除きます。
  • 若い葉はなるべく残し、新芽の近くは切る位置を慎重に判断します。
  • 通常の剪定は生育期に行い、気温が下がる時期は大きく切りすぎないようにします。
  • 樹液でかぶれることがあるため手袋を使い、子どもやペットの誤食にも注意します。
  • 葉の変色には水切れ・根詰まり・寒さなども関係し、色だけでは葉焼けと判断できません。
  • 直射日光とエアコンの風を避け、暗すぎない明るい場所で管理します。
  • 水やりは以前と同じ日数で続けず、季節と土の乾き具合に合わせ、受け皿の溜め水を避けます。
  • 肥料で焼けた葉を戻そうとせず、生育期の量・濃度を守り、冬は肥料を控えます。
参考にした情報
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして、ふたばです。
100円ショップのサンスベリアから観葉植物デビューし、何度も枯らす失敗を重ねて、今は植物との暮らしにどっぷりハマっている40代の園芸愛好家です。
「自分のお部屋にぴったりの一鉢」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

目次