観葉植物を個人で仕入れる方法|卸サイトの条件・小ロット・送料を比較

観葉植物を個人で仕入れる方法|卸サイトの条件・小ロット・送料を比較

個人が観葉植物を仕入れるなら、まず「一般の個人として買うのか」「個人事業主として販売や装飾に使うのか」を分けて考えることが大切です。一般の個人も利用できる通販がある一方、卸サイトや市場には事業者限定のところもあります。

初めて事業用に仕入れる場合は、利用資格を確認したうえで、小ロットの商品から試すのが現実的です。ただし、小ロット対応のサイトでも、商品によって1ケース8鉢、11鉢、24鉢など入り数が異なります。さらに、大型植物は配送先や高さで送料・配送方法が変わるため、商品価格だけでは比較できません。

ここでは、仕入れ先の違いからサイズ構成、配送、樹形、返品条件まで、発注前の判断材料を順番に整理します。

この記事のポイント
  • 一般の個人と個人事業主で異なる仕入れ先の選び方
  • 小ロット仕入れのケース数量と在庫リスク
  • 小型・大型観葉植物のサイズ構成と配送条件
  • 写真・樹形・返品条件の確認ポイント
目次

個人の観葉植物仕入れ先と卸サイトの選び方

個人で選べる観葉植物の仕入れ先

個人で選べる観葉植物の仕入れ先
背景はイメージです

観葉植物の仕入れ先には、卸売業者、農家や生産者、卸売市場、ネットオークション、卸サイトなどがあります。どこが最適かは、必要な数量だけでなく、事業者としての登録資格があるか、現物を見たいか、継続的に商品を確保したいかによって変わります。

注意したいのは、「個人」という言葉だけでは利用可否を判断できないことです。個人事業主として事業用途で利用できる卸サイトがあっても、一般消費者は対象外という場合があります。APEGOが紹介している市場と卸屋は登録が必要で、一般の人は購入できません。

安さや品ぞろえを比べる前に、利用予定の仕入れ先の会員資格を確認しましょう。

一般の個人として購入するなら、個人・法人を問わず利用できる通販が候補になります。たとえば、はなどんやアソシエは、個人と法人のどちらも花材を仕入れられるネット通販として案内されています。ただし、掛け払いは法人・個人事業主のみです。

販売目的で継続的に仕入れる場合は、最低発注数、安定供給、返品・交換、配送条件まで比較します。一度だけ少量を買いたい場合と、店舗の品ぞろえを維持したい場合では、適した仕入れ先が異なるためです。

市場・卸屋・生産者を目的に応じて使い分ける

市場は多くの植物が集まるため、同じ種類やサイズのなかから樹形・品質を見比べたいときに向いています。一方、小さな植物はケース単位になる場合があります。APEGOの仕入れ例では、ある小型植物は市場だと12個入りの1ケース単位でした。

卸屋は、市場から仕入れた植物を小分けにして小売店へ販売する業者です。同じAPEGOの例では1個から仕入れられるため、12個では多いと判断した商品を少量だけ確保する際に利用しています。

つまり、まとまった数量を販売できそうなら市場のケース仕入れ、需要を読み切れない商品なら卸屋の小分けという使い分けができます。なお、この例でAPEGOが利用する市場と卸屋は登録制で、一般の人は購入できません。

生産者との直接的なつながりは、入荷前に個体を確認できる場合がある点も特徴です。APEGOでは、探していた植物について生産者から画像を送ってもらい、仕入れ前に写真を確認した例があります。卸屋からおすすめ商品の画像を受け取り、良ければ取り置きしてもらう例も紹介されています。

ただし、すべての生産者や卸屋が写真確認や取り置きに対応するという意味ではありません。仕入れ先を比べるときは、発注単位に加えて「写真を確認できるか」「希望する個体を確保できるか」を個別に尋ねると選びやすくなります。

個人事業主が登録できる観葉植物卸サイトの条件

個人事業主が登録できる観葉植物卸サイトの条件
背景はイメージです

個人事業主でも、事業用途であれば利用できる観葉植物卸サイトがあります。豊明卸問屋ドットコムは法人・個人事業主を問わず事業用途なら登録でき、一般客向けではないBtoB専用サイトです。会員登録は無料で、登録後すぐに利用できると案内されています。

最低注文額は5,000円以上です。商品掲載ページでは、最低購入金額を送料抜き5,000円(税抜き)以上とも案内しているため、発注時は商品代金だけで条件を満たすように考えます。単発注文のほか、オフィスや店舗の装飾用途にも利用できます。

サイト会員・利用対象登録・注文条件
豊明卸問屋ドットコム法人・個人事業主などの事業者。事業用途が条件登録無料。登録後すぐ利用可能。最低購入金額5,000円(税抜き)以上(送料を含まない)
hanaya.jp小売販売店・卸業者卸専用。一般の人には洋蘭.JPを案内
はなどんやアソシエ個人・法人掛け払いは法人・個人事業主のみ

同じ「卸」「仕入れ」という表現があっても、対象者はサイトごとに異なります。とくに、一般の個人、個人事業主、小売販売店、卸業者という区分を混同しないことが重要です。登録前に、自分の事業形態が対象に含まれるか、注文額の条件が送料込みか送料別かまで確認しておきましょう。

小ロットから仕入れて在庫リスクを抑える

初めての仕入れでは、少量から始め、販売状況を見ながら品ぞろえを調整する考え方が向いています。豊明卸問屋ドットコムも必要な分だけ注文できる小ロット対応を掲げていますが、「小ロット」が何鉢かは商品ごとに確認が必要です。

掲載例では、ペペロミアMIXは3号24入り、パキラ グラブラ ねじりは5号8入りです。このほか4号11入りの商品もあり、鉢の号数が同じでもケース数量が共通とは限りません。1ケースをそのまま仕入れるのではなく、予定する販売数や置き場所に対して、その入り数を消化できるかを見ます。

  • 自分の事業形態で登録できるか
  • 最低注文額と最低発注数を満たせるか
  • 1ケースの鉢数を無理なく販売・管理できるか
  • 希望商品を継続的に供給してもらえるか
  • 返品・交換の対象と期限はどうなっているか
  • 送料、配送地域、発送単位にどのような条件があるか

少量から仕入れるのは、販売しながら品ぞろえを調整し、在庫リスクを抑えるためです。

最初から多く発注するのではなく、販売状況を見て次回の数量や種類を検討できます。

一方、豊明卸問屋ドットコムの掲載例には「数量限定・売切御免」と表示された商品もあります。継続して補充したい商品を選ぶ場合は、少量で注文できるかだけでなく、安定供給の可否も仕入れ先に確認しておくことが大切です。

個人が観葉植物を仕入れるときのサイズ構成と配送確認

小型観葉植物は号数・高さ・置き場所で選ぶ

小型観葉植物を選ぶときは、「小型」という呼び名だけで判断せず、号数と高さをセットで確認します。豊明卸問屋マガジンでは、一般的な小型観葉植物の目安を2〜4号、高さ10〜30cmほどとしています。

ポトス、サンスベリア、テーブルヤシ、ガジュマルが人気例として挙げられ、デスク、棚、窓辺などに飾りやすいと説明されています。

一方、HitoHanaのサイズ案内では、ミニサイズを15〜50cm、小型サイズを50〜80cmと区分しています。このように、販売元によってサイズの呼び方は一致しません。仕入れ商品を並べる棚や販売ページを設計するときも、名称だけでなく実寸を基準にするのが安心です。

掲載元の区分サイズの目安選ぶ際の見方
豊明卸問屋マガジンの「小型」2〜4号、高さ10〜30cmほどデスク・棚・窓辺に置く商品候補として確認
HitoHanaの「ミニ」高さ15〜50cm狭い場所も含め、実寸で置き場所と照合
HitoHanaの「小型」高さ50〜80cm同社のミニ区分より高さがある商品として検討

号数は鉢の大きさを見分ける材料になりますが、植物を含めた高さも別に確かめます。HitoHanaの案内では、3号は15cm以上、4号と5号は30cm以上、6号は50〜120cmとされており、号数ごとに高さの案内があります。

また、3〜6号の鉢の直径は9〜18cm幅と説明されています。仕入れ候補を比べる際は、号数だけで決めず、販売元が示す高さや鉢の大きさを置き場所と照らし合わせましょう。

小型植物の仕入れ割合は30~40%を出発点にする

小型植物の仕入れ割合は30~40%を出発点にする
背景はイメージです

品ぞろえ全体に占める小型植物の割合は、30〜40%を一つの出発点にできます。これは豊明卸問屋マガジンが、中型植物と組み合わせて幅広い価格帯を用意するための目安として示している割合です。どの店舗にも当てはまる固定比率ではありません。

小型植物は価格が手頃で購入しやすく、複数購入される場合があると説明されています。そのため、初期構成では種類を分散して購入傾向を見る方法を取りやすいでしょう。ただし、ケース入り数が多ければ、小型の比率を上げるほど総鉢数も増えます。売場面積と管理できる在庫数を踏まえて調整する必要があります。

販売を始めた後は、売れた鉢数だけでなく、どの置き場所や価格帯を想定した商品が選ばれたかを見ます。小型ばかり増やすのではなく、中型と組み合わせて選択肢を広げ、反応に合わせて次の発注比率を変えていく形です。

少量から販売しながら品ぞろえを調整する方針なら、初回から理想の比率を確定する必要はありません。

30〜40%を仮の基準にして、実際の販売状況を次回発注へ反映させましょう。

大型観葉植物は配送先・高さ・追加送料を確認する

大型観葉植物では、配送先が個人宅か事業所か、植物の高さ、地域、希望する曜日・時間帯を注文前に照合します。配送会社を変更すると追加料金が生じる場合もあり、商品代金や鉢の号数だけでは総額を判断できません。

hanaya.jpでは、観葉植物10号鉢をはじめとする大きな商品について、西濃運輸では個人宛、日祝配送、夜間指定、連休配送ができないと案内しています。西濃運輸で発送できず佐川急便を利用する場合は、西濃の通常料金とは別に3,500円(税別)がかかります。

ほかにも、届け先や商品によって別途送料が発生する可能性があります。

豊明卸問屋ドットコムの当社出荷品では、高さ50cm以上1m未満が1箱1,500円(税抜き)、1m以上が2,000円(税抜き)です。ただし、九州・東北では1m以下が1,800円(税抜き)で、北海道・沖縄・離島は別途扱いとなります。産地直送品は生産者によって送料が異なる場合があります。

商品例のドラセナ カンボディアナは10号1入りで、商品名に送料2,000円と表示されています。大型商品は小型の複数鉢入りケースと発注単位が異なる例としても分かりやすい商品です。最終的には、商品ページの送料表示と配送先条件を同じ注文について照合しましょう。

大型植物では、商品ページの全高と発送元に加え、配送地域、個人宅・事業所の別、希望する曜日・時間帯、追加送料を確認します。hanaya.jpと豊明卸問屋ドットコムでは配送条件や送料の決まり方が異なるため、利用する販売元の案内を基準にしてください。

写真・樹形・返品条件まで確認して発注する

写真・樹形・返品条件まで確認して発注する
背景はイメージです

観葉植物は同じ種類・サイズでも、一つひとつ樹形や品質が異なります。そのため、数量と送料だけでなく、届く個体の姿をどの段階で確認できるかも仕入れ先を比べる材料になります。

APEGOは植物を1点ずつ撮影し、写真に写った現物を届ける方針です。市場での仕入れでも、同じサイズの植物から樹形や品質を見て選ぶ様子が紹介されています。また、豊明卸問屋ドットコムには大型観葉植物の樹形確認サービスがあり、枝ぶりやバランスを事前に確認できますが、利用にはLINE登録が必要です。

HitoHanaは、発送商品の実物写真をメールで送り、希望者には購入前に在庫のある植物写真を送って選べると案内しています。写真確認の方法は、掲載写真が現物なのか、発注前に候補写真を受け取るのか、発送後に実物写真が届くのかで意味が違います。比較するときは、写真が提供される時点まで確かめましょう。

返品条件も商品区分ごとに確認が必要です。はなどんやアソシエでは、生花は原則返品不可ですが、劣化があった場合は状況に応じて代品手配または返金としています。非生花は、対象外を除き、未開封・未使用品に限って到着後7日以内の返品を受け付けています。

発注を確定する前に、写真確認の可否、届く個体と掲載写真の関係、傷みや破損があった場合の対応、返品・交換の期限を確認します。同じサイトで扱う商品でも、生花と非生花では返品条件が異なる場合があります。

仕入れ先は価格だけで決めず、必要数を無理なく注文できること、配送条件に合うこと、個体差を確認しやすいこと、問題が起きた際の対応が明確であることまで含めて選ぶのがポイントです。少量から販売を始める場合は、販売状況を見ながら次回の品ぞろえや仕入れ数量を調整します。

観葉植物を個人で仕入れる方法のまとめ

この記事のまとめです。

  • 観葉植物の仕入れ先は、一般の個人として買う場合と、個人事業主として事業用途で買う場合で選択肢が異なります。最初に各サイトや市場の利用資格を確認しましょう。
  • 市場、卸屋、生産者、卸サイトなどには、それぞれ発注単位や現物確認、継続供給の違いがあります。必要数や仕入れ目的に合わせて使い分けることが大切です。
  • 豊明卸問屋ドットコムは、事業用途であれば個人事業主も登録できますが、一般客向けではありません。最低購入金額は送料を含まず5,000円(税抜き)以上です。
  • 小ロット対応でも、1ケースの数量は商品ごとに異なります。8鉢、11鉢、24鉢などの掲載例があるため、販売数や管理スペースに合わせて判断します。
  • 初回は少量から仕入れ、販売状況を見ながら数量や種類を調整すると在庫リスクを抑えやすくなります。ただし、数量限定品もあるため、継続供給の可否も確認が必要です。
  • 小型観葉植物の呼び方やサイズ区分は販売元によって一致しません。号数だけでなく、植物を含む高さや鉢の直径を置き場所と照合しましょう。
  • 小型植物を仕入れ全体の30〜40%にする考え方は、豊明卸問屋マガジンが示す出発点であり、固定比率ではありません。売場面積や販売状況に応じて次回の発注比率を変えます。
  • 大型観葉植物は、配送先が個人宅か事業所か、高さ、地域、曜日・時間帯によって配送方法や追加送料が変わる場合があります。商品価格だけでなく、利用する販売元の条件で総額を確かめましょう。
  • 観葉植物は同じ種類やサイズでも樹形や品質に個体差があります。掲載写真が現物なのか、発注前または発送後に写真を確認できるのかまで確認すると比較しやすくなります。
  • 返品・交換の条件は、サイトや生花・非生花などの商品区分で異なります。価格に加え、写真確認、配送条件、傷みや破損時の対応、申請期限まで確認して仕入れ先を選びましょう。
参考にした情報
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この記事を書いた人

はじめまして、ふたばです。
100円ショップのサンスベリアから観葉植物デビューし、何度も枯らす失敗を重ねて、今は植物との暮らしにどっぷりハマっている40代の園芸愛好家です。
「自分のお部屋にぴったりの一鉢」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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