マドカズラとモンステラって何が違うの?葉が似てて混乱してる…
観葉メモ管理人のふたばです。
観葉植物歴10年以上、モンステラを育て続けてきた私が、マドカズラとモンステラの違いについて自分の経験も交えてお話しします。
葉の形や学名の話からはじまって、「ヒメモンステラ」という名前の正体、育てやすさの違い、そして日常的なケアのポイントまでまとめています。どちらを買おうか迷っている方にも、すでに育てているけれど違いが気になる方にも、参考にしていただけると思います。
- マドカズラは葉に切れ込みがなく「窓」のような穴が開くのが特徴、モンステラ(デリシオサ)は葉の縁に深い切れ込みが入る
- 「ヒメモンステラ」として出回っている植物の多くは、じつはモンステラ属ではなくラフィドフォラ属の別種
- マドカズラはつる性でハンギングやコンパクト管理に向き、モンステラ・デリシオサは自立型で大型に育つ
- 寒さと乾燥への強さはモンステラの方が上で、初心者にはモンステラが育てやすい傾向がある
マドカズラとモンステラの違いは何?見た目・学名・種類を比較解説
- 葉の形状の違い——切れ込みの有無でぱっと見た印象がまるで変わる
- マドカズラの学名と「ヒメモンステラ」の正体
- つる性か自立型か——成長パターンの根本的な違い
- モンステラの代表品種(デリシオサ・コンパクタ・ボルシギアナ)の特徴
- マドカズラとよく混同される近縁種の見分け方(オブリクア・アクミナータ・エスケレート)
葉の形状の違い——切れ込みがあるかないか、それだけで全然違う


私がモンステラとマドカズラを初めて並べて見たとき、「あ、そういえば全然違う葉だ」と思ったのを今でも覚えています。ぱっと見は似た雰囲気なのに、よく見ると明らかに別物。それがこの2種の面白さでもあります。
マドカズラの最大の特徴は、葉に切れ込みが入らず、その代わりに葉の面に「窓」のような穴がぽつぽつと開いていることです。名前の由来もまさにそこで、「窓葛(まどかずら)」と書きます。葉を光にかざすと、穴から光が透けて見えるのが独特の美しさ。
一方、モンステラ・デリシオサは葉の縁に深い切れ込みが入ります。大きな株になると、葉の端がギザギザに切れ込んで、あの「モンステラらしい」ダイナミックなシルエットに。葉の厚さと硬さもモンステラのほうが上で、手で触れたときの質感が明らかに違います。
どちらも熱帯アメリカ原産のサトイモ科モンステラ属の植物です。同じ仲間でありながら、穴が開くタイプと切れ込みが入るタイプに分かれているのが、面白いところですよね。
マドカズラはモンステラより葉が薄いため、水切れへの耐性は少し低いようです。長年育てているなかで、マドカズラのほうが水不足のサインが早く出るな、と感じることが多いです。葉が薄い分、乾燥の影響が出やすいのかなと感じています。
見た目がよく似ているので「どっちがどっちかわからなくなった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。私が最初に覚えたのは「穴があいているのがマドカズラ、ギザギザ切れ込みがあるのがモンステラ」という単純な見分け方。店頭でさっと見分けるのにこれが一番役立ちました。成長すると違いがもっとはっきり出てきますが、小さな苗の段階では判断しにくいこともあります。
マドカズラの学名と「ヒメモンステラ」の正体


「ヒメモンステラ」って名前で買ったけど、これって何なの?
じつはその名前、かなり混乱した状況になっているんです。私も最初は混同していました。
マドカズラの学名は「Monstera adansonii(モンステラ・アダンソニー)」で、「フリードリヒスターリー」という別名で呼ばれることもあります。モンステラ属のなかでは、デリシオーサやボルシギアナとは別の「その他」カテゴリに分類される種。ホームセンターで「マドカズラ」として売られているものの多くがこれです。
「ヒメモンステラ」という名前で特に多く出回っているのが、「モンステラ・ミニマ(Monstera minima)」として販売されている植物です。ところがこれ、正式な分類ではモンステラ属ではなく、ラフィドフォラ属に属する「ラフィドフォラ・テトラスペルマ(Rhaphidophora tetrasperma)」という全く別の植物なんです。
私も最初に知ったとき、「え、モンステラじゃないの?」と驚いたのが本音。原産地もタイやマレーシアなど東南アジアで、熱帯アメリカ出身のモンステラとは全く違う場所から来ています。びっくりですよね。
ただ、「ヒメモンステラ」という呼び名が流通するなかで、正真正銘のモンステラ属でも「ヒメモンステラ」として販売されているものもあるようです。代表例はモンステラ・デリシオサの「ボルシギアナ」やコンパクタで、これらは本物のモンステラ属です。
ホームセンターや通販で「ヒメモンステラ」として売られていても、それがモンステラ属かラフィドフォラ属かは表示だけでは判断しにくいことがあります。購入前に学名を確認できると安心です。
つる性か自立型か——成長パターンの根本的な違い


マドカズラとモンステラを並べて育てていて一番実感するのが、成長の仕方がまるで違うということですよね。
マドカズラはつる性(半つる性)で、よじ登るように伸びていきます。ヘゴ棒やモスポールを設置すると上へ上へと伸び、つるの長さが2メートル以上になることもあります。支柱に沿わせて育てると葉がかなり大きくなります。私の友人の株もモスポールに定着させてから葉がひと回り大きくなっていました。
支柱なしで放っておくと、つるが垂れ下がってくるのでハンギングバスケットに仕立てることもできます。これが私はとても好きで、吊るしたマドカズラが窓の前でゆらゆらしているのは本当に絵になります。コンパクトに管理したい方にも向いていますし、誰でも片手で取り扱える扱いやすいサイズ感が長所です。
一方、モンステラ・デリシオサは茎が短く自立して成長します。鉢植えで育てても2メートル程度まで大きくなり、成熟した株では葉の直径が60〜90センチに達します。成長に合わせた植え替えや支柱の設置が必要になることもあります。
私の家のデリシオサは今やリビングの主役級の存在感で、最初に買ったときの小さな苗から比べると信じられないくらい育ちました。
このように、マドカズラとモンステラは同じモンステラ属でありながら、育ち方の方向性がはっきり異なります。狭い部屋にはつる性のマドカズラを吊るして楽しむ、広いリビングにはモンステラを堂々と鎮座させる——部屋の広さや雰囲気に合わせて使い分けると、どちらの魅力も最大限に引き出せます。私自身、引っ越した際に部屋のサイズを考えてそれぞれの配置を変えた経験があり、同じ植物でもレイアウト次第で全く印象が変わると実感しました。あなたの部屋にはどちらが合いそうですか?
マドカズラは「つる性でコンパクト・ハンギング向き」、モンステラ・デリシオサは「自立型で大型・存在感重視」という方向性の違いがあります。置き場所や部屋のサイズで選ぶのもひとつの方法です。
モンステラの代表品種(デリシオサ・コンパクタ・ボルシギアナ)の特徴


モンステラといってもいくつかの品種があり、それぞれ個性が違います。私が実際に見たことのある品種を中心にお話しします。
モンステラ・デリシオサは最も有名な品種。鉢植えで育てた場合でも2メートル程度まで成長し、葉の直径が60〜90センチになる大型種です。おもしろいのは、若い葉には切れ込みがなく、育つにつれて切れ込みのある葉が出てくる点です。小さな苗のうちは「これがあのモンステラ?」と思うくらい普通の葉をしている印象。
モンステラ・デリシオサ・コンパクタはデリシオサを小さくしたような品種で、葉が密集して育ちます。デリシオサとの違いは、幼葉の段階から切れ込みが入るところです。コンパクタは突然変異で生まれた希少品種で、見つけたときは少し特別感。
ボルシギアナは節間が長く、大きくなると支えが必要になります。「ヒメモンステラ」として販売されていることもある品種で、デリシオサとの区別がつきにくいこともあります。
また、ハネカズラという品種は、切れ込みのない剣状の葉が特徴で、小型で成長が遅く根強い人気。モンステラの仲間のなかでは少し異色の存在感です。
こうして品種を並べてみると、「モンステラ」という名前の植物がいかに多様かよくわかります。私が初めてモンステラ専門のイベントに行ったとき、知らない品種が何十種類もあって圧倒されたのを覚えています。まず手に入りやすいデリシオサやコンパクタから始め、慣れてきたら珍しい品種に挑戦するのが長続きするコツ。品種ごとに葉の出方や成長速度が違うので、並べて育てるのも面白いですよ。どれが自分に合いそうですか?
マドカズラとよく混同される近縁種の見分け方(オブリクア・アクミナータ・エスケレート)


マドカズラを長く育てていると、似た名前や似た見た目の植物に出会うことがあります。私も最初はかなり混乱しました。
オブリクア・マドカズラ(アダンソニー)・アクミナータ・エスケレートの4種は、特に小さな株の段階では見分けが困難です。私もある時、自分が育てているのがアダンソニーなのかアクミナータなのか、しばらく確信が持てなかったことがあります。気になりますよね、どれがどれか。
それぞれの特徴を整理すると——
オブリクアは縦長・波状・凸凹の葉で、穴が非常に大きく葉の大半が穴になっているような独特の見た目です。入手が難しく価格も高めです。
マドカズラ(アダンソニー)は楕円形でやや丸みのある葉で、穴は中程度の大きさです。ホームセンターで容易に手に入り、価格もリーズナブルです。マドカズラにも斑入りの種類があり、そちらは少しレアです。
アクミナータはマドカズラによく似た葉で、穴は中程度。やや入手困難で価格も中程度です。アクミナータとマドカズラの見分けは栽培経験者でも難しく、年単位で育てて初めて違いが分かることが多いです。これは私も実感していて、「もしかしてアクミナータだったのかも…」と数年後に気づくこともあります。
エスケレートはマドカズラに似た葉ですが、穴が大きめで、成熟するとオブリクアに似た印象になります。
マドカズラとオブリクア・ペルーの大きな違いは、葉全面に波打つことと穴あきの面積です。オブリクアの穴の迫力はかなりのもので、慣れてくると見分けはつきやすくなります。
近縁種の見分けに自信がない場合、まずはホームセンターで安価に手に入るマドカズラ(アダンソニー)から育て始めるのが、失敗リスクが少なくておすすめです。
マドカズラとモンステラの育て方の違いと、あなたに合った選び方
- 耐寒性・葉の丈夫さ——初心者はどちらを選ぶべきか
- 日当たりと置き場所——マドカズラとモンステラに適した環境
- 水やりと温度管理——季節ごとのケアのポイント
- マドカズラの楽しみ方——ハンギングと支柱仕立てで雰囲気が変わる
- 剪定・植え替え・増やし方(挿し木)のタイミングと方法
- サトイモ科の毒性と取り扱い上の注意点
耐寒性・葉の丈夫さ——初心者はどちらを選ぶべきか


正直に言うと、私が観葉植物を始めたばかりの頃にマドカズラを選んでいたら、もう少し苦労していたかもしれません。初心者の立場から見たとき、モンステラのほうが寒さや乾燥によく耐えます。
モンステラの葉はマドカズラより厚く硬いので、少し環境が変わっても耐えてくれる印象があります。マドカズラは葉が薄い分、水切れや温度変化のダメージが出やすいのが正直なところ。
とはいえ、どちらも室内の温度が5度以下にならないよう管理する必要があります。これは両者共通の注意点です。
周りの植物好きな友人を見ていても、「最初はモンステラを買って、慣れてきたらマドカズラも追加した」という流れが多い印象。スタート地点としてはモンステラのほうが管理の失敗が少なくて済むと感じています。
私自身も10年以上育ててきた経験から言うと、初心者のころに一番しんどかったのが「葉が急に傷んだときに原因がわからない」という瞬間でした。モンステラはそのような局面でも多少は耐えてくれるので、観察しながら原因を探る時間が生まれます。マドカズラだとダメージの進行が少し早い場合もあるため、ある程度観葉植物の扱いに慣れてから迎えるのがおすすめ。どちらも失敗を恐れず育てることが一番の近道ですが、スタートラインで選べるなら、丈夫さという点でモンステラが有利です。
また、冬の管理で注意したいのが急激な温度変化です。昼間は暖かくても夜間に窓際の温度が下がるパターンがあり、私もこれでマドカズラの葉を傷めてしまった経験。夜は窓から少し離すか、断熱カーテンを閉めるといった工夫をするだけで安定しやすくなります。どちらの植物も極端な温度変化は大の苦手。できるだけ安定した場所に置くようにしましょう。
初めての観葉植物を選ぶなら、葉が厚くて丈夫なモンステラ・デリシオサがおすすめです。室内でしっかり管理できるようになってからマドカズラに挑戦するのも十分ありです。
日当たりと置き場所——マドカズラとモンステラに適した環境


窓辺に置けばいいの?直射日光は大丈夫?
直射日光は両者ともに注意が必要です。基本はカーテン越しの明るい場所がベストです。
マドカズラは真夏の直射日光に弱いため、半日陰での管理が基本です。屋外で春〜秋に管理することもできますが、夏の直射日光では葉焼けを起こしてしまいます。屋外に出す場合は30〜50%の遮光を——気温が40℃を超えたら日陰に移すのが安心。
室内ではレースのカーテン越し程度の日光を当てるのがちょうどいいです。耐陰性はありますが、日光がよく当たったほうが健康な株に育ちます。暗い部屋に置きっぱなしにしていると、葉の色が薄くなったり形がひょろっとしてきたりするので、できるだけ明るい場所を選びましょう。
モンステラの置き場所もカーテン越しの窓辺や、屋外の日陰など明るい場所がおすすめ。基本的な考え方はマドカズラと同じです。
どちらも共通の注意点ですが、エアコンの風が直接当たると葉が傷みます。夏のエアコン全開の時期は特に気をつけています。私も一度、エアコンの真下に置いていたマドカズラの葉先が茶色くなってしまった経験。
季節によって置き場所を変えるのも大切で、春・秋は明るい窓辺、夏は少し奥に引っ込めて直射日光をさける、冬は暖房の風が直接当たらない場所というように動かしています。植物は場所を変えることでストレスを感じることもありますが、それ以上に季節の変化に対応できない環境に置き続けるほうがリスクが大きいです。私なりのルーティンとして、季節の変わり目に置き場所を見直すことにしています。置き場所ひとつで状態が変わるのが観葉植物の面白いところですね。
エアコンや扇風機の風が直接当たる場所は避けましょう。葉が乾燥してダメージを受けます。
水やりと温度管理——季節ごとのケアのポイント


水やりのタイミングは、私が観葉植物育成で一番失敗してきたポイントです。正直、初期は「見た感じ乾いてそう」という感覚で水をやっていて、何度か根腐れをやらかしました。
基本ルールは、気温が15℃以上の成長期は土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えることです。逆に気温が15℃を下回ってきたら、回数を減らして土の表面がしっかり乾燥してから2〜3日後に水やりをするのが目安。
外の気温が15℃前後になってきたら室内に取り込むタイミングです。この気温あたりから成長が緩慢になるので、肥料も控えめに。5℃を切ると枯れるリスクがあるため、室内に入れるか温室内で保温しましょう。
夏越しのポイントは、気温が40℃以上になったら日陰に移動し、水やりは土の表面が乾いたら夕方〜夜にたっぷり与えることです。朝の水やりは避けたほうがいい時期もあります。
葉水(ハミズ)は乾燥を防ぐだけでなく、ハダニやアブラムシなどの害虫予防にもなります。毎日1回、霧吹きで葉に水をかけるのを習慣にすると葉の状態が安定しやすいので、ぜひ試してみてください。受け皿に水が溜まる場合は必ず捨てることも忘れずに。
肥料については、春〜秋の成長期に液肥を10日に1回、または緩効性の置き肥を与えるのが基本です。基本的に肥料がなくても育ちますが、与えると成長が早くなります。コバエが気になる場合は有機肥料を避けて化成肥料に——私も数年前から切り替えてコバエがほとんど出なくなりました。冬場は成長が緩慢になるため肥料を与えると肥料焼けのリスクがあるので注意を。季節に合わせた管理が、長く元気に育てるコツです。
冬場に肥料を与えると肥料焼けの可能性があるため、肥料は成長期(春〜秋)に限定しましょう。液肥なら10日に1回、緩効性の置き肥を使うのもおすすめです。
マドカズラの楽しみ方——ハンギングと支柱仕立てで雰囲気が変わる


マドカズラの面白さは、仕立て方によって全く違う表情を見せてくれるところです。私はこの部分がとても好きで、同じ株でもレイアウト次第で随分と印象が変わります。
ハンギング仕立てにすると、つるが自然に垂れ下がってきて、ナチュラルなグリーンカーテンのようになります。高い場所に吊るすと、伸びてくるつるが風に揺れて本当に気持ちいいですよ。玄関や窓際に吊るすと、訪れた人に「おしゃれ」と好評です。
一方でヘゴ棒やモスポールを使って上に伸ばす方法だと、葉がかなり大きくなるケースもあり、迫力のある株になります。支柱に定着させると気根が伸び、植物が生き生きとしてくる感じ。天井高のある場所だと特に見ごたえがあります。
マドカズラは誰でも片手で取り扱えるサイズ感なので、模様替えや移動も気軽にできます。季節ごとに置き場所を変えながら楽しむのが私のスタイル。
斑入りのマドカズラもあり、そちらは少しレアですが、葉のバリエーションが広がって面白いです。
友人の家では、壁にフック2本打ってマドカズラをハンギングしているのですが、つるが床に届くくらいまで伸びて、まるでグリーンカーテンのようで素敵でした。一方、私の実家のリビングではモスポールを使って縦長に仕立てており、存在感があって目を引きます。同じマドカズラでも演出の方向性によってここまで違う雰囲気になるのが、長く楽しめる理由。インテリアのテイストや部屋の構造に合わせて、ぜひ自分だけのスタイルを見つけてみてください。
剪定・植え替え・増やし方(挿し木)のタイミングと方法


マドカズラを長く元気に育てるためのメンテナンスについてお話しします。
剪定は春〜秋の成長期に行います。古くなった葉や邪魔になっているつるを整理することで、風通しが良くなり株全体が健康に。剪定のたびに新しい芽が出てきて、株がリフレッシュされる感じがするのが好きです。
植え替えは1〜2年に1度が目安で、5〜6月ごろが最適との報告があります。水はけの悪い土を使うと根腐れを起こしやすいため、水はけの良い土を選ぶことが大切。自分でブレンドする場合は観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合が使いやすいです。植え付け自体も5〜6月の暖かい時期が適しており、7月以降は猛暑日を避けたほうが無難です。
コバエが気になる場合は、有機肥料ではなく化成肥料がおすすめ。また、土の表面を無機質の用土(軽石など)で覆うことでもコバエ対策になります。
増やし方は株分けと挿し木の2通りです。挿し木は茎を数センチ切り取って水に差す方法で、根が出てきたら土に植え替えるだけ。タイミングは成長期(春〜秋)が適しています。初めて挿し木をやったときは、本当に根が出るのか半信半疑でしたが、2〜3週間で白い根が見えてきたときは嬉しかったです。
植え替え後は根がまだ安定していないため、直射日光を避けて少し落ち着かせてから通常管理に戻しましょう。
- マドカズラとモンステラはどちらが初心者向きですか?
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初心者にはモンステラ・デリシオサのほうが育てやすいです。葉が厚く硬いため、寒さや乾燥への耐性が高く、多少の管理ミスをカバーしてくれます。マドカズラは葉が薄い分、水切れや環境変化のダメージが出やすい点。まずモンステラで植物の管理に慣れてから、マドカズラに挑戦するのがおすすめです。
サトイモ科の毒性と取り扱い上の注意点


マドカズラもモンステラも、どちらもサトイモ科の植物です。この仲間には特有の注意点。
樹液にシュウ酸カルシウムが含まれているため、小さい子どもやペットが口に含まないよう注意が必要です。葉や茎の切り口から出る樹液は人体にも良くない成分を含んでいて、体質によっては皮膚がかぶれることも。
剪定や植え替えをするときは、必ずグローブやゴム手袋を使いましょう。私も最初は素手でやっていて、手がかゆくなった経験があります。それ以来、手袋は必ずつけるようにしているほど。
誤って口に入れてしまった場合には、口や喉に刺激や腫れが出ることがあります。症状が出た場合はすぐに医師に相談を。植物そのものはとても魅力的ですが、家族全員が安心して暮らせる環境で育てることが前提です。ペットも植物の葉をかじることがあるので、犬や猫がいるご家庭では特に置き場所を工夫してください。高い棚や吊り下げるインテリアに仕立てると、ペットの手が届きにくくなります。美しい植物を長く楽しむためにも、安全への配慮を忘れずに。
作業後は必ず手を洗う習慣もつけておくと安心です。樹液が残ったまま目や口を触ってしまうと、粘膜に刺激を感じることがあります。私はゴム手袋と作業後の手洗いをセットにしていて、それ以来トラブルはほとんど出ていません。最初は面倒でも、慣れると当たり前の作業の一部に。植物との付き合いを安全に長く続けるための、シンプルだけど大切なルールです。
小さいお子さんやペットがいるご家庭では、置き場所を高い場所にするなど、誤って触れたり口にしたりしない工夫が必要です。サトイモ科の植物全般に言えることですが、樹液には注意してください。
マドカズラとモンステラの違いと育て方まとめ
この記事のまとめです。
- マドカズラは葉に切れ込みがなく、葉面に「窓」のような穴が開く。モンステラ・デリシオサは葉の縁に深い切れ込みが入る
- どちらもサトイモ科モンステラ属に属する熱帯アメリカ原産の観葉植物
- モンステラの葉はマドカズラより厚く硬く、寒さや乾燥への耐性が高い
- マドカズラは葉が薄く、水切れへの耐性はモンステラより低い面がある
- 「ヒメモンステラ」として多く流通するラフィドフォラ・テトラスペルマは、モンステラ属ではなくラフィドフォラ属の別種(東南アジア原産)
- マドカズラの学名はMonstera adansonii(モンステラ・アダンソニー)
- マドカズラはつる性でハンギングや支柱仕立てに向き、2メートル以上伸びることもある
- モンステラ・デリシオサは自立型で鉢植えでも2メートル程度に育ち、葉の直径が60〜90センチになる大型品種
- 初心者にはモンステラ・デリシオサのほうが育てやすく、マドカズラは少し管理に慣れてから挑戦するのがおすすめ
- 日当たりはどちらもカーテン越しの明るい場所が基本。真夏の直射日光は葉焼けのリスクがある
- 水やりは成長期(15℃以上)は土が乾いたらたっぷり、冬は乾燥後2〜3日待ってから
- 5℃以下になると枯れるリスクがあるため、冬場は室内管理が必須
- 剪定・植え替えは春〜秋の成長期が最適。植え替えは1〜2年に1度、5〜6月が目安
- 樹液にシュウ酸カルシウムを含むため、作業時はゴム手袋を使用し、子どもやペットの誤食・接触に注意
- オブリクア・アクミナータ・エスケレートなど近縁種との見分けは難しく、年単位で育てて初めて分かることもある







