観葉植物はやめたほうがいい?負担になる条件と無理なく続ける選び方

観葉植物はやめたほうがいい?負担になる条件と無理なく続ける選び方

観葉植物は気になるけれど、虫が出たり、世話が負担になったりするなら、やめたほうがいいのかもしれない。すでに育てていて、そう感じている方もいると思います。

虫の発生に対応したくない、植物に合う置き場所を用意できない、子どもやペットの誤食を防げない場合は、購入を見送る・置くのをやめる判断がおすすめです。一方で、負担が鉢数や植物の性質によるものなら、育て方を小さくして続ける余地があります。

大切なのは、緑を飾りたい気持ちと、そのために引き受けられる世話を分けて考えること。虫、管理、置き場所、安全面の順に、暮らしとの相性を見ていきましょう。

この記事のポイント
  • 観葉植物を見送る判断につながる4つの条件
  • 水やり以外にも必要な掃除と植え替え
  • 鉢数を絞る方法とフェイクグリーンへの切り替え
  • 自治体によって異なる園芸用土の処分方法
目次

観葉植物はやめたほうがいい?暮らしに合わない4つの条件

虫が出る可能性や対処そのものが強いストレスになる

虫が出る可能性や対処そのものが強いストレスになる

虫を見ること自体がつらく、発生したときの確認や対処もしたくないなら、土で育てる観葉植物を無理に迎える必要はありません。対策を続けられるかどうかも、購入前の判断材料です。

アース製薬は、室内の植物の近くで飛ぶコバエについて、植木鉢でキノコバエが発生している可能性を挙げています。土や受け皿などに産卵するため、土の状態を見たり、植物が密集しない配置にして風通しを確保したりすることが予防のポイントです。

ただし、同社の案内も予防後の発生を想定しています。予防すれば虫の心配がなくなる、とは考えないほうがよいでしょう。

反対に、室内でコバエを見たからといって、すべての鉢をすぐに処分する必要があるとも限りません。同社によると、排水まわりではチョウバエ、生ごみの近くではショウジョウバエの可能性もあります。すでに虫に困っているなら、まずどこで見かけるかを確かめることが先です。

ここで分かれるのは、「予防や対処をしてでも育てたいか」という気持ちです。虫が出る可能性を受け入れられるなら続ける選択、虫への対応まで暮らしに持ち込みたくないなら見送る選択。どちらも、自分に合った付き合い方です。

水やりだけでなく掃除や植え替えまで負担に感じる

「ときどき水をあげるだけなら」と考えている場合は、そのほかの手入れも含めて判断しましょう。明石緑化は、落ち葉の除去、葉のほこり拭き、水やりでこぼれた土の掃除などを管理の負担として挙げています。見た目をきれいに保つにも、作業はあるんです。

また、彩植健美の案内では、乾燥に弱く多湿を好む植物には、湿度の管理やこまめな水やりが必要とされています。水やりを忘れて放置しがちな生活と、このような植物の性質が重なると、長く育てることは難しくなります。留守が多い方も、まずはこまめな世話が必要な種類を避ける方向で考えましょう。

毎日の管理とは別に、成長に合わせた作業もあります。成長が早い植物は、育つ姿を実感できる一方、植え替えや剪定、形を整える手入れが必要です。植え替えには、新しい鉢や土、作業場所の準備に加え、不要になったものの片付けも伴います。大きな株になると、重さが負担になることも。

具体例として、ハイポネックスのパキラの栽培案内では、植え替えは1〜2年に1回、時期は4〜6月・9月とされています。これはパキラについての案内で、すべての観葉植物に共通する日程ではありません。それでも、購入時の鉢のまま飾り続けるだけではないことは分かります。

水やりはできても土を扱う作業は苦手なのか、それとも植物を気にかけること自体が負担なのか。やめたい理由を、この二つに分けてみてください。

飾りたい場所の日当たりや冬の室温が合わない

飾りたい場所の日当たりや冬の室温が合わない

空いている場所が、そのまま植物に向く場所とは限りません。日光を必要とする植物を選ぶなら、光を当てられる場所と、日差しの強さに配慮する必要があります。彩植健美は、日光が必要な植物を急に強い日差しの場所へ移すと、葉焼けを起こす点にも注意を促しています。

「日陰にも置ける」と紹介される植物にも条件があります。ハイポネックスは、パキラは日陰にも置けるとしつつ、長時間日に当たらないと葉が弱り、折れやすくなると説明しています。日陰に対応できるという説明を、光の当たらない場所に置き続けてよいという意味にはしないことが大切です。

暗い場所に飾ることが目的で、置き場所も変えられないなら、その場所で生きた植物を育てる計画はいったん見送るのがおすすめです。

植物を買ってから置き場所に悩むより、先に置ける環境を決めましょう。

冬の室温も、見落としたくない条件です。彩植健美によると、寒さへの強さは植物によって異なり、12℃以上を保てないと傷む植物もあります。この12℃は観葉植物全体の共通基準ではなく、寒さに弱い植物もあることを示す例です。

寒い部屋で育てたい場合は、その植物に適した温度を保てるか、寒さに強い種類を選べるかが分かれ道になります。好みの見た目だけで決めず、冬も同じ場所に置けるのかまで含めて選んでください。室温の調整も置き場所の変更も難しいなら、今の住環境に合わない種類を無理に迎えないほうがよいでしょう。

子どもや犬猫の誤食を防げる置き場所がない

小さな子どもや犬猫がいる家庭では、育てやすさとは別に、口に入れたときの危険性を考える必要があります。手間が少ない植物だから、家族にも安全というわけではありません。

日本中毒情報センターは、観葉植物も小児の手が届く場所には置かないよう案内しています。サトイモ科には有毒なものが多く、カラー、ポトス、セローム、ディフェンバキアなどを例に挙げ、実際の誤飲例も少なくないとしています。

小さな鉢であっても、この注意は変わりません。飾れるスペースの有無に加え、子どもの手が届かない場所を確保できるかが購入前の条件になります。

犬猫については、池田動物病院がポトスの葉や茎に含まれるシュウ酸カルシウムの毒性を説明し、嘔吐、よだれ、口や喉の炎症などを挙げています。同院の家庭向け対策は、植物をペットが届かない場所に置くことと、危険な植物を家庭内に置かないことです。

届かない場所を確保できないなら、有害な植物を飾ることは見送りましょう。子どもやペットがいるからすべての観葉植物を一律に諦める、という話ではありませんが、種類を確かめず「たぶん大丈夫」で迎えるのは避けたいところです。

犬猫が植物を誤食した場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。植物の名前、食べた量と時間を記録し、写真も用意します。池田動物病院は、時間差で中毒症状が出る場合があるため、症状がなくても早めの診察を勧めています。

観葉植物をやめたほうがいいと迷ったときの続け方・手放し方

全部やめる前に、世話を引き受けられる鉢数に絞る

植物を見ることは好きで、世話の量だけがつらいなら、まず増やすのを止め、残したい鉢を絞る方法があります。全部を今までどおり育てるか、全部やめるかの二択にする必要はありません。

初めて迎える場合も、最初から何種類もそろえるより、手入れできる大きさの一鉢から考えるのがおすすめです。明石緑化も、育てられるか不安な人には、手入れしやすい卓上サイズの鉢から始めることを提案しています。ただし、小さければどんな場所でも育つという意味ではありません。

前半で挙げた光、温度、家族への配慮が前提です。

残す鉢を選ぶときは、購入時の好みだけでなく、何の作業なら無理なくできるかを基準にしてみましょう。

負担に感じていること絞り込むときの視点
こまめな水やり・湿度管理乾燥に弱く、多湿を好む種類を無理に選ばない
剪定や形を整える作業成長の早さも選択条件に入れる
鉢や土を扱う重い作業自分で手入れしやすい大きさを優先する
日当たり・冬の寒さ実際に置く場所に合う種類へ絞る
植物の世話全般生きた植物を減らす・置かない選択も含める

この整理で、負担の原因が「多すぎること」なのか「育てることそのもの」なのかを分けて考えられます。鉢数を減らしても世話をしたくない気持ちが変わらないなら、続けることを目標にしなくても大丈夫です。

「育てやすい」を「世話がいらない」と受け取らない

「育てやすい」を「世話がいらない」と受け取らない

続ける場合は、手入れの少ない植物へ選び直すだけでなく、その植物に必要な作業を具体的に見ておきましょう。「初心者向け」という言葉だけでは、自分の生活に合うかまでは分かりません。

例えば、ハイポネックスはパキラを初心者にも勧めていますが、水やりについては土の表面が乾いたら与え、鉢植えでは鉢底から流れ出るまでたっぷり与えると案内しています。つまり、乾燥に強いという特徴があっても、土を見て水やりする手間は残ります。

水やりの回数だけを先に固定するより、このような種類ごとの判断基準を把握することが大切です。ここでのパキラの説明を、ほかの植物にもそのまま当てはめないようにしてください。

また、パキラは成長が早い植物とも紹介されています。育つことが楽しみなら魅力ですが、形を整えたり植え替えたりする負担を減らしたい方には、その後の管理まで考える必要があります。水やりの少なさだけで、総合的な手軽さを決めないほうがよいでしょう。

購入前には、必要な明るさ、冬の温度、水やりの判断方法、成長後の手入れをひと続きで見ます。すでに育てている場合は、別の種類を買い足す前に、今ある鉢の管理条件を見直すところから。植物を替えることが、本当に困っている作業の軽減につながるかが大切です。

緑を飾ることが目的ならフェイクグリーンも選択肢

植物を育てることより、部屋に緑の見た目を取り入れたいなら、フェイクグリーンも候補になります。水やりを負担に感じている場合は、目的に合う切り替え方です。

一例として、ニトリネット掲載の「フェイクグリーン(高さ180cm ウンベラータポット 1498 IV)」は、水やりが不要で、柔らかい布で軽く拭いて手入れする商品です。水や土を使わないため、生きた鉢植えと同じ水やりや土の管理を続ける必要はありません。

ただし、世話が減ることと、何も手入れしなくてよいことは別です。この商品にも拭き掃除の案内があります。日々の水やりは避けたいけれど、飾り物として拭く程度ならできる、という方の候補になります。

観葉メモ

フェイクグリーン(高さ180cm ウンベラータポット 1498 IV) を探す

この商品の掲載サイズは幅75×奥行50×高さ180cm、重量は約5.5kgです。水やり不要でも、置くスペースや移動の負担は残ります。大型の観葉植物を持て余している場合は、同じように大きなフェイクへ替えるだけで悩みが解消するとは限りません。

また、植木部分と鉢は固定されており、鉢を外せない仕様です。サイズ・色には個体差による多少の誤差があると案内されています。見た目だけでなく、掃除のときに扱えるかまで含めて選びましょう。商品詳細はニトリネットの掲載ページで確認できます。

手放すときは、土の処分方法を地域ごとに確かめる

手放すときは、土の処分方法を地域ごとに確かめる

やめると決めたら、土をどこへ出せるかを先に確かめましょう。「園芸用の土は普通のごみに出せる」「土はどこでも回収してもらえない」のどちらも、全国共通のルールとしては扱えません。

例えば、横浜市の公式FAQでは、土・石は一度に多量にならないよう少量ずつ、透明または半透明の袋に入れ、週2回の「燃えないごみ」の収集日に出すと案内しています。「燃やすごみ」と同じ収集日ですが、区分は「燃えないごみ」です。事業所から出るものは、家庭ごみの集積場所に出せません。

一方、世田谷区は、家庭菜園やガーデニングで使った土・砂などを区では収集できないとしています。処分する場合は、区が案内する処理業者などへ引き取りを依頼する方法です。料金は業者に直接確認する必要があり、無料で引き取ってもらえるという案内ではありません。

この違いがあるため、自分の自治体の分別案内で「土」「園芸用土」を調べてから片付けを進めてください。上の例は、横浜市の土・石のFAQと世田谷区の処分案内によるものです。

処分先に困っても、公園などへ土をまく方法は選ばないでください。世田谷区も、公園等にまく行為は不法投棄に該当すると明記しています。

育てる楽しみより負担が大きくなったときは、一鉢に減らす、飾るものを替える、いったん植物を置かない暮らしに戻す。その中から、今の自分が無理なく選べる形にして大丈夫です。

観葉植物はやめたほうがいいか迷ったときのまとめ

この記事のまとめです。

  • 虫への対処まで引き受けたくないなら、土で育てる観葉植物を見送るのも選択です。
  • コバエの発生源は鉢とは限らないため、すでに困っている場合は見かける場所を確かめます。
  • 水やりだけでなく、葉や床の掃除、成長に伴う植え替えまで含めて負担を考えましょう。
  • 日陰に置けるとされるパキラにも、長時間日に当たらないと葉が弱るという注意があります。
  • 寒さへの強さは植物ごとに違うため、冬の室温に合う種類を選ぶことが必要です。
  • 観葉植物は小児の手が届く場所に置かず、犬猫に危険な植物は家庭内に置かない判断を優先します。
  • 植物を見ることが好きで世話の量だけが負担なら、手入れできる鉢数や大きさに絞る方法があります。
  • 「初心者向け」でも世話は必要です。水やり、光、温度、成長後の管理まで見て選びましょう。
  • 緑を飾ることが目的ならフェイクグリーンも候補ですが、拭き掃除や置き場所の確保は必要です。
  • 土の処分方法は自治体によって異なります。地域の案内に従い、公園などにはまかないでください。
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この記事を書いた人

はじめまして、ふたばです。
100円ショップのサンスベリアから観葉植物デビューし、何度も枯らす失敗を重ねて、今は植物との暮らしにどっぷりハマっている40代の園芸愛好家です。
「自分のお部屋にぴったりの一鉢」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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